HOME>実験紹介>家庭向け>EH009 キッチンリトグラフ
水と油の反発を利用して印刷する技法「リトグラフ」にチャレンジしてみましょう。
「リトグラフ」とは、薬品を使ってアルミ版を部分的に親水性、親油性にする加工をすることによって、凹凸のない印刷版を作る印刷技術です。ただ、本来のリトグラフで使う薬品は危険なものも含まれているため、安全な代用品を使った方法を紹介します。
使用器具および試薬
使用器具
・アルミホイル
・カッターマットなどの硬質版
・マスキングテープ
・クレヨン
・スポンジ
・ペイントローラー
・画用紙
使用試薬
・サラダ油
・コーラ
・油絵の具
実験方法
1.
カッターマットをアルミホイルで覆い、マスキングテープで端を止めてアルミ板を作る。
2.

印刷したい図案を描いた紙を上から乗せ、ボールペンで線をなぞる。
※画像はトレーシングペーパーを下にひいてますが、なくても大丈夫です。
※図案は揚げ鶏々先生(X:@agedoridori )の『元素楽章』に登場する「ニホニウム」という元素の義人キャラクターです。みんなも読もう!
3.

アルミ板にできた線をクレヨンでなぞる。
4.

コーラをかけて数十秒つける。
5.

軽く水洗いしたらサラダ油を少したらして、濡れたスポンジでクレヨンを溶かしとる。これで印刷の準備完了。
6.

水を含んだスポンジで全体を軽く拭き上げたら、絵の具をつけたローラーで転がして、描いた部分に絵の具をつける。
7.

上から画用紙をかぶせたら、丸まったものでこする。画用紙をはがして出来上がり。印刷の工程は何回か繰り返し行うことができます。
ポイント
リトグラフは水と油が混ざり合わずに反発しあう性質を利用した印刷技法です。

描画したクレヨンの油脂成分がアルミホイル表面と反応して水を弾く(疎水性)ようになります。
またコカコーラに含まれるリン酸とアラビアガムの働きによって、クレヨンで描いていない部分のアルミホイル表面が水を保持しやすくなります(親水性)。
さて、コーラに浸したアルミ版を水で濡らしたスポンジで軽く拭いてみると、親水性の部分では水に濡れますが、疎水性の部分では濡れないことがわかると思います。
この状態で油絵の具のついたローラーを転がしてやると、水で濡れたところは水と油の反発によって油絵の具がつかず、濡れてないところは絵の具がしっかりつきます。
ちなみに印刷して乾かした紙に蓄光パウダーを振りかけると絵具の部分だけ粉が付くので、面白い表現ができます。
