
鉄、クエン酸、タンニンで日光写真を作ってみよう!晴れの日がおすすめ!
使用器具および試薬
使用器具
・光沢紙(ハガキくらい厚めのもの)
・塗装用スポンジ
・カード用スリーブ
・ペイントマーカー(黒)
・ドライヤー
使用試薬
・鉄のサプリメント(クエン酸第一鉄Na入り)
・オキシドール
・お茶のパック(タンニンが多く含まれているもの)
実験方法
1.

鉄サプリメントを1錠砕き、オキシドールを5 mL加えてよく混ぜる。この時点で光の影響を受け始めるので、暗所など光が当たらないような場所に置いておく。
2.

光沢紙をスリーブに収まるサイズに切る。スリーブにペイントマーカーで絵を描く。このスリーブはネガフィルムとなる。
3.

光沢紙に手順1.の溶液を、スポンジを使って満遍なく塗る。塗る時はできるだけ暗い環境で行う。
4.
手順3.の光沢紙を、ドライヤーを使って乾かす。これで感光紙の完成。
5.

スリーブに感光紙をセットして、太陽光を当てる。このときガラス板などを被せてスリーブと感光紙を密着させると良い。露光時間は天気によるが、晴れなら5分、曇りなら10分くらいがおすすめ。天気が悪ければ、UVライトを当てても良い。
6.

光を当てている間、コップ一杯のお湯にお茶パック4つ入れて、濃いお茶を作る。氷などでお茶を冷ます。
7.

光を当て終わったらスリーブから感光紙を取り、お茶に浸す。2,3秒くらい待ったら紙を取り出して水ですすぐ。ドライヤーを使って乾かせば写真の完成。
後片付け
鉄サプリの溶液は大量の水で薄めて流すか、キッチンペーパーで拭って捨てます。
ポイント
お茶に含まれるタンニンという成分は、鉄イオンと結合して「タンニン鉄」という物質を作ります。これは古くから使われている黒インクの一つで、「タンニンブラック」とも呼ばれています。
今回使用した鉄サプリメントに含まれるクエン酸は、タンニンよりも鉄との結びつきが強く、そのままではタンニン鉄の生成を阻害してしまいます。そこで、クエン酸鉄に紫外線を照射してクエン酸を分解することにより、タンニンを鉄と結合させやすくします。

つまり、今回の実験でフィルムに文字や絵を描いた部分は光が遮られて感光紙に当たらず、逆に描いていない部分は光が当たるため、前者にはクエン酸が残り、後者はクエン酸が分解された状態になります。これにお茶を反応させることで、光が当たった部分にのみタンニン鉄が生成され、陰影が浮かび上がるのです。
